近頃、受験競争、少子化、価格高騰、自然災害、汚職問題、環境破壊、自殺増加、メタボ増加など本当に問題が山積です。新聞や雑誌には、いつも何かの問題が投げかけられていて、世の中、もう破滅ではないかと思ってしまうような毎日です。
ただ、皆さん、少し視点を変えてみてください。心をポジティブに持ってみてください。私たちは凄く、便利で、安全な世の中に住んでいるのです。電気があり、蛇口をひねったら水が出てきて(お湯も出てきて)、テレビがあり、ネットがあり、食事があり。昔は、原因が分からずに死にいたった病気も、治療することができるようになったり、100年前には考えられなかったものが世の中にはたくさんあります。これは、私たちの遠い昔から現代にいたる先輩方が、頭を使って、汗水たらして、研究して蓄積してきた結果なのです。
結局、いつの時代にも問題はあるのです。昔は、赤痢や天然痘におびえ、食中毒や普通の風邪をこじらせて死に至り、貧困のため小学校に通うこともできず、日照りや冷害で食物がなくなり、そして、戦争が至る所で勃発し、現代とは全く違う形の問題だらけだったでしょう。
ありがたいことに、我々人間は考えることができる動物です。大脳を発達させて、これまで、様々な問題に取り組み、解決してきました。ひとつ解決することで、また別の問題を生んだこともたくさんあります。でも、ここまで頑張っています。だから、重要なのは、いま、ここにある問題を我々が、未来に向かってどのように解決していくかということです。
若い皆さん、現代を悲観せずに、でも決して楽観もせずに、未来に向かって一緒に研究していきませんか?