このミーティングは、研究の途中経過を研究室の皆の前で発表し、皆の意見を聞き、今後の研究に活かす目的で行われます。
発表者は、如何にわかりやすく、まとめられた内容にするか?を考えることで、発表技術を身につけることができます(将来どこに行っても必要な技術ですね)。
また、聞くほうも、聞く技術、つまり、発表者が言っていることを理解して、そこから疑問点を導き出し、そして、それを質問する内容に構成し直す技術が要されます(これが難しいのです)。
研究するには、研究意欲、努力、技術のほかに、プレゼンテーション能力も重要な技術の一つになっていきます。そういう意味で、ラボミーティングは重要な勉強の機会です。
今週は第一回目だったため、今後の方針についてのみの話し合いでした。
みんなでこれから頑張っていきましょう。
さて、最後に第一回目のラボミーティングの教授のお言葉です。
「研究の初級:答えがわかっている命題に対する答えを、きちんと自分で導きだせること。
実験でいえば、ポジティブコントロールなど「出る」とわかってる結果を間違いなく出せる技術。
中級:答えがわからない命題を与えられ、その答えを見つけるために、さまざまなアプローチにより答えを見つけられること。
実験でいえば、&&のシグナル伝達経路がわかっていないから、君、この経路の研究をしなさい、と教授に言われて、それを真剣に取り込むことができること。
上級:何がわかっていないか?を自分で疑問点をみつけて、それに取り組める技術。
つまり、質問を見つけることが、一番難しい技術なのです。たとえば、
1+1という概念をみつけることは1+1が2であるという解をみつける技術よりもはるかに難しいこと。たいていの人は、何が疑問であるかすら、気付かない。それを気付いて研究に導けるようになったらプロですね。」
プロを目指して頑張りましょうね。