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書評

書評ブログ U田

予告した書評ブログが始まりました!
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U田です。
ラボでおそらく一番本を読まない人が、書評ブログのトップバッターとなりました。本に比べて漫画は少し読むので、印象に残っている漫画を1つ紹介します。
「累-かさね」という、美貌に対する妬み・恨みがテーマの漫画です。「累ヶ淵」という怪談がストーリーのもとになっているようです。

<あらすじ>
伝説の女優の娘、累(かさね)は美貌に恵まれず、それが原因でいじめられ続けた。見た目は母親とは似ていないものの、累は母親譲りの演劇の才能を持っていた。
亡き母の形見は、真紅の口紅。これは、口づけした人と顔を交換できる特別な口紅だった。

主人公の累は、口紅の力を用いて他人の美貌を奪い、舞台の上で自分の居場所・存在価値を見出す。美貌を奪われる側の人間もそれぞれ望みがあり、美しい顔を累に差し出す。

しかし次第に、醜い顔の主人公(累)と美貌を差し出す人間の間で深い亀裂が入り、それを取り巻く人々の愛と憎しみが複雑に絡み合って物語が進む。
また、美しい腹違いの妹が累の前に復讐に現れ、ストーリーは亡き母の生い立ちと口紅の秘密に行き着く。

多くの犠牲のもと手に入れた美貌で、どん底の人生から光の舞台に這い上がる累。
果たして、累は母のような大女優になるのか?それとも、買った恨みが原因でどん底に引きずり降ろされるのか?

<感想>
この漫画を手にとったのは、見た目の美しさ・醜さに焦点を当てていたからです。自分の見た目をコンプレックスに思う気持ちと主人公を少し重ねて、最後は見た目のコンプレックスをスッパリと切ってくれるのでは、という期待を込めて手にとりました。

読んでみると驚くほど内容が重たく、スッパリと切ってはくれませんでした。
ただ漫画の中では、美貌を持った人も持ってない人も、何かしらを抱えていて、それぞれの望みや、生きる場所、愛を手に入れるためにもがいていました。物語の中心人物に完全な悪役がいません。
人間の憎悪の部分が強調されたストーリーでしたが、そこに、たくさんの形の愛が入り組んだ漫画でした。
最後にドンデン返しがあり、アッと思うような結末です。
筆者が伝えたいことは、おそらく、誰かを演じないで自分自身を表現することの大切さ、見ためではなく中身を見てもらう幸せを伝えたかったのではないかと思います。

暴力シーン等が本当に多すぎるので、悪夢を見ないよう、もし読むなら晴れている昼間にしてください。
以上です。それでは次回の書評ブログをお楽しみに!




by Fujii-group | 2019-10-16 13:21 | 書評 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々


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