もう3週間ほど前になりますが、4年生の卒業研究発表会が行われました。当ラボの4年生も一年間の成果を堂々と発表しました。
副専攻の3年生ではショウジョウバエの研究をしていたA木さんは、4年生からはそれに加えて遺伝子改変マウスの解析を開始しました。膨大な数のマウスを扱う彼女のテーマは実験量が物を言うため、多いときには一度に8枚のゲルを作って大量のサンプルをウエスタンにかけていました。本番では持ち前の度胸で分かりやすいプレゼンテーションをしていました。
K端さんのテーマは僕と二人三脚で進めている骨格筋幹細胞の研究です。研究室に入って間もなく難しいプレパレーションを習得した器用なK端さんは、大好きな辛い食べ物の誘惑に負けず、豊富な実験量で大量のデータを出してくれました。本番では少し緊張していましたが、立派に新発見を披露してくれました。世界の骨格筋研究者があっと驚くその日まで、修士課程でも頑張りましょう。
一年前は動物の扱いが苦手だったT橋さん。今では骨格筋の単離とin vivo収縮の技術に関して彼女の右に出る人はいない程まで上手になりました。共同研究の仕事を見事にまとめ上げ、すでに別のチャレンジングな研究を始めています。スライドは初めの頃に比べてとても見やすく仕上がっていました。
一つずつ自分が納得するまで考えて研究を進めるM田くん。トランスジェニックマウスの新しい表現型をin
vitroの実験系で発見しました。じっくりと顕微鏡を覗き込み、丁寧に実験してきたM田くんだからこそ得られたデータなのかもしれません。いつも同級生から頼りにされている存在。本番でも落ち着いていて聞きやすい発表でした。
仲の良い4名は当日の服装をチェックシャツで揃えて臨んだそうです。おまけに発表後は、マウスのポーズをして記念撮影をしていました。
伊藤・片倉の世代から間が空いてしまったため、先輩の遺伝子がうまく受け継がれているか心配されていましたが、今回の発表を見る限りでは全く問題ありませんでした。4月からは大学院生として新たなスタートを切ります。これまで同様、良いチームワークで頑張っていきましょう。