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Halloween報告(後半) ~映画泥棒の寸法~

3年のK宮です、同期のMNさんに続いてHalloweenの様子をお伝えします。前半のMNさんに「Halloweenの裏話を」と頼まれたので、私の仮装(映画泥棒)の製作中に生まれた、研究とハロウィンのつながりについてお伝えします。

映画泥棒は、JIMCA(日本国際映画著作権協会)が映画の違法撮影や海賊版作製・販売、違法アップロード・ダウンロードを防止するキャンペーンのなかで登場するキャラクターです。そのいで立ちは、頭はビデオカメラ,首から下はスーツに白手袋・黒革靴といった紳士の装いです。したがって映画泥棒になるためには、頭のビデオカメラさえ作れば良いことになります。一方、ビデオカメラは映画泥棒のアイデンティティであるゆえ、それなりの出来の良さが求められます。
そこそこ出来の良いものを作るためには、外形の寸法を正しく決めることが最重要と考えました。「ディテイルが成っていなくとも、縦・横・高さの比があっていればその物のアイデンティティが出る」というのは、苦手な美術の授業を何とかこなしてきた自分なりの答えです。しかし、映画泥棒は採寸のためにわざわざ13号館には来てくれません。このため、ネット上の画像や映像を元に、頭のビデオカメラの寸法を起こす必要がありました。
画面に表示される画像の長さや大きさを測ることは、意外と難しいことです。画面が原寸表示できるほど大きくなかったり、そもそも1cmが画面上でどれくらいなのか分からないためです。今回、この問題を解決したのが、生物の研究で広く用いられている"ImageJ"というフリーソフトでした。ImageJは生物の研究に最適化された画像編集ソフトで、私自身も実験結果の画像を閲覧するために用いることがあります。このImageJには、画像上をドラッグすることで実際の距離を測る機能があります。今回はこの機能を利用して、映画泥棒のビデオカメラの寸法を測定しました。
今回の材料は、映画泥棒の公式ムービーより、ビデオカメラと手がアップで写り込むシーンほか数枚の画像です。このシーンの画像上で、映画泥棒の中指の長さを、自分の中指の長さに設定しました(直線指定→Analyze>Set Scaleで設定)。次に、ビデオカメラの寸法をAnalyze>Measureで計測していきます。勿論、映り具合の関係で、一度に全ての寸法を測れるわけではありません。そこで、一つの画像で分かった寸法aを元に、別の画像で寸法bを決め、さらに別の画像でbを元にcを決め…と繰り返していきました。
b0136535_1126750.jpg

このようにしてある程度決まった寸法を、素材・製作の都合や自分が被ることを想定して、バランスを崩さないように少しずつ現実的に変えていきました。例えば、曲面はあまり作りたくないから、その部分を平面化するために寸法を変える、といった具合です。ちなみに製作した映画泥棒は、計測した寸法の約1.1倍になっていますが、横幅はかなりギリギリでした。原寸通りなら、完成しても私の頭が入らなかったかもしれません…。
このようなエピソードを経て作られた映画泥棒は、藤井研でのハロウィンの後、直後に行われた学祭でも活躍しました。映画泥棒に扮したのは私ではないのですが、小さい子どもたちに大変人気だったと聞いて、個人的には少し驚きました。ともあれ、少しは人々を明るくできたHappy Halloweenになりました。次のイベントは、クリスマスのシークレットサンタになりそうです。研究室の学生メンバーががらっと変わった今年、どんな様相を呈すことでしょうか…。
by Fujii-group | 2015-11-19 21:27 | メンバーの日記 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々


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