先日、眞鍋先生と古市先生とわたしとで、東京大学の上村想太郎先生の研究室を訪問してきました。上村先生はこれまでに米国スタンフォード大学および理化学研究所で先鋭の研究を拓いてこられ、1年前から現所属(理学系研究科)に就かれました。東京大学で最も若い教授だと噂されています。これまでの素晴らしい業績は、
上村研究室のHPで観られます。
訪問が叶ったのは、この3月にわたし達の研究室で修士を取得した宮田楓さんのおかげでした。宮田さんは4月から東京大学の博士課程に進学し、上村研に所属しています。宮田さんは博士論文で、上村研とわたし達の研究を融合させるテーマに挑戦することになり、その打ち合わせにお邪魔したのでした。
上村研では、白崎善隆先生と山岸舞先生にも対応いただきました。わたし達は事前にある程度、上村研の研究内容を予習しており、その凄さはインプットされていました。けれど、研究の詳細を直に目にし、それを生み出している研究者達の人となりに触れ、どんな思いで未来に歩を進めているのかを聞かせていただいて、身構えていたにもかかわらず想像を上回るスケールの大きさに圧倒されました。その後、実験室を案内していただいている間にワクワク感があふれ出してきて止まらず(止めようともしませんが)、上村研を辞去してからはそれが恍惚感に変わっていました。
研究者をしていると年に何度かは凄い研究(自分のではなく他者の研究)に出会って、嬉しくてしょうがなくなる事があります。研究者の役得の1つでしょうか。それと出会えた一日でした。
上村先生は華やかな研究業績をお持ちですが、「研究生活は困難と格闘する毎日で、地道な作業の連続です」ともおっしゃっておられました。最先端の研究成果の裏では、それを支える非常に大きな努力があったということでしょう。これは、わたし達も心に留め置くべきことです。
宮田さん、全力で頑張れ。ぼく達も全力で頑張ります。