例えば、干しブドウ、切干大根、ワカメ、干し柿、などなど、元々は水分をたっぷりと含んだものは水分を飛ばし、乾燥させ保存食などとして使われていますね。実験でも、試薬は凍結乾燥品として、水分をとばしたサラサラの粉状態で輸送され、それを溶解して、使用したりします。
乾燥という現象&技術はすごいですね。
我々のラボは、乾燥の物性などを扱っているラボではありませんので、乾燥によりおこる分子メカニズムや水に浸した時に起こるメカニズムをここで論議したいのではありません。
ここでは、乾燥という現象が起こした、我々のラボのとても稚拙な会話をお楽しみください。
M助教「DNAを流した時に使うアガロースゲル(お菓子作りなどで使う寒天のこと)を、放置していたら、乾燥してすごくミニチュアサイズになり可愛くなった!!見て!!」
(左が乾燥アガロースゲル、右は通常のアガロースゲル)
M武君「なんですかそれは!!!いや、いいですねえ。携帯のストラップになりますよ」
「それを水に浸したら元に戻るかもしれないですよ!」
M助教「いや、さすがに戻らないでしょう。お菓子などの干した梅干しを水につけても、普通の梅干しには戻らないもの」
M武君「いや、アガロースは梅干しではないのでやってみてください」
という学生の意見で水に浸してみました。予想外に、ほんの少しだけ戻ってサイズが大きくなりました。でも全然元には戻りません。はい、当然ですね。
(左側が通常のゲル、右が乾燥ゲルを水戻ししたもの)