ジャーナルクラブ

今週のラボミーティングはM1のMさん紹介の論文でした。
彼自身が実験の方法、解釈の仕方などを勉強する良い機会となった論文ではありましたが、内容は・・・・少し、まどろっこしい、強引、それで??っといったような、意見が多く・・・・とてもどんなに質のよいジャーナルでも、世間を納得させる論文は少ないのだなあと感じたペーパー紹介でした。

以下は本人から送られてきた要約です。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
J Immunol. 2009 Jun 1;182(11):6896-906.The Golgi-associated protein p115 mediates the secretion of macrophage migration inhibitory factor.
Merk M, Baugh J, Zierow S, Leng L, Pal U, Lee SJ, Ebert AD, Mizue Y, Trent JO, Mitchell
R, Nickel W, Kavathas PB, Bernhagen J, Bucala R

macrophage migration inhibitory factor(MIF)は、シグナルペプチドを持たない、分泌タンパク質として注目されている。しかし、その分泌様式は解明されておらず、さまざまな説が存在する。
 今回、細胞からのMIFの分泌には、MIFとp115(小胞接着因子)の結合が重要であることが示されている。
 酵母2ハイブリッド法(Stratagene)を使用し、網羅的にMIFと結合するタンパク質を調べたところ、p115が候補に上がった。そこで、MIFとp115が結合(タンパク-タンパク間の結合)するという裏付けを取るために、Competition binding assayや共免疫沈降法を行った。結果、結合するというデータを得た。
 さらに、細胞からのMIF分泌にp115が関わることを示すために、RNAi効果を使用し、p115をノックダウンした細胞(Human THP-1 monocytes)を作成した。そのp115をノックダウンした細胞において、MIFの分泌をELISAにて計測すると、分泌が減少していることが分かった。また、他の細胞(Human THP-1 macrophages)をLPS(MIF分泌誘発剤)刺激した後、上清を回収し、MIFとp115の分泌量を確認すると、高い相関があることが分かった。それらの結果を総合し、MIF分泌にはp115が必要だと結論づけている。(MIFがどのようにp115と結合するのか、結合後にどのように分泌されるのか、などのデータは無い)
 最後に、The small molecule inhibitor 4-IPPがMIFに結合することでMIFの構造を変えて、MIFとp115の結合に影響をあたえることを示している。
[PR]
by fujii-group | 2010-05-01 19:26 | ラボミーティングの内容 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々


by Fujii-group
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31