大学院とは

大学院で研究するとはどういう意味があるのでしょう?大学院で研究をすることは研究者の道にすすむこと?と思う学生さんもいると思います。

大学院コースはいわゆる大学までの「勉強する」とは全く違う意味を持ちます。大学院は、「自分の強い意志をもって、自分の力で勉強する」ことです。大学までは、先生がいて、講義があって、テストがあって、もちろん高校までの授業とは大きく違いますが、その形式を引きずっています。
しかし、大学院は違います。大学院になっても、もちろん講義もあります。しかし、その意味は教えられることから、「自ら学ぶ」ことになります。強い意志をもって講義を受けないと、何の意味もありません(これは大学も同じですが、その意味合いが全く違いますよ)。そして、最も違うのが、「自ら研究すること」です。自分で考えて、自分で動いて、自分で調べて論文を仕上げていかないといけません。難しそうに聞こえますが、それをフォローしてくれる先生方や、先輩方がいますので、努力さえすれば大丈夫!
そして、真面目に学べば修士二年間(または博士課程数年間)で大学4年間かけて得たものをはるかに超える知識と技術を習得することができるのです。

さて、本題です。首都大学東京 人間健康科学研究科では6/28に大学院入試説明会が行われます。詳細はこちらにありますので、興味をもたれた方はぜひ、参加してみてください。
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# by fujii-group | 2008-06-19 09:14 | お知らせ | Comments(0)

運動がなぜ勧められるのでしょう?

「血糖値が高めな人は、積極的に運動しましょう」とよく言われます。
では、なぜ血糖値が高めであると積極的に運動する必要があるのでしょうか?
「運動なんてしんどいし、時間がないから薬を飲めばいいじゃない?」と思う人もいるかもしれません。

食後、、生体は一時的に、急速に血糖値が上昇します。しかし、人間の血糖値はある一定レベル以上または、以下が長期間続くと別の弊害がでてくるのです。そこで、上昇した血糖値を下げるべく、膵臓からインスリンが分泌され、生体では特に脂肪細胞、肝臓、筋肉に強く作用し、血糖値を下げます。特に筋肉では、インスリンの作用により糖取り込み蛋白質が細胞表面に移行して、筋の糖の取り込みが促進します。簡単にいえば筋肉は糖を食べてくれる組織として重要なのです。

さて、先ほどの質問
Q:インスリンを注射すれば血糖が下がるのですよね。インスリンを薬にすればいいのではないのですか
A: その通りなのですが、インスリンの使い過ぎにも問題が出てくるのです。多量のインスリンを投与し続けると、そのうちインスリンを受ける側(レセプター)に異変がおきて、いくらインスリンを投与しても効果がなくなります(インスリン抵抗性とよばれております)。また多くの二型糖尿病の患者さんもインスリン抵抗性のためにインスリンの効きが鈍くなっている人が多く、インスリンでは解決できない問題なのです。

Q:ではインスリン以外で血糖値を下げる薬を開発すれば?
A:その通り!なのです。現在、製薬会社、大学研究機関が頑張って様々な薬の開発を行なっておりますが、副作用など解決すべき多くの問題も抱えており、そう簡単には進んでおりません。
しかし!朗報があります。副作用がなく、お金がかからず、血糖値をさげてくれる薬、それが「運動」なのです。
運動(筋肉の収縮)は、インスリンとは全く別の経路で、糖を取り込むための蛋白質を筋細胞表面に移行させて、糖を取り込むのです。つまり、運動することによって、インスリンによるものとは異なる経路を通って情報が伝達され、糖を消費することができるのです。これは、インスリン抵抗性をもった患者さんにも効くという意味で非常に重要な経路です。
ではインスリンとは違う経路ってどういう意味?運動はどのような経路でを通して、糖の取り込みを促進するのでしょうか?

これに関して非常に重要な研究をしているのが、わがラボの藤井教授です。このような研究に興味を持った方!一緒に研究してみませんか?
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# by fujii-group | 2008-06-14 17:02 | 研究に関連する話 | Comments(0)

便利な世の中の甘い罠

さて、今日は我々の研究テーマに関連のある「健康と運動」について。なぜ、現代の世の中に運動が必要なのか?を考えましょう。

動物は生きるために、食べる必要があります。エネルギーがないと死んでしまいます。どんなに小さな微生物だって、生きるために一生懸命。だから、パンにカビが生えたり、残飯にハエがよったりするのです。
人間も昔はそうでした。食べるために、畑を耕し、狩りにでかけ、体を動かして食物を得ておりました。時は移り、人間は様々な便利なものを開発しました。太陽が沈んでも明るい世界、座ったままあらゆるところを移動できる乗り物、お金を払えば得られる食物。
この便利さ故、私たちは、普段の生活で動かなくなりました。

どうやら、私たちは、あまりにも短期間のうちに、とても快適な生活を手に入れてしまったようです。そして、私たちの体はまだ、この「動かない生活」に適応できずにいるようです。
この栄養過多の時代に体は適応できていない----その代表的な病気が、インスリン抵抗性型の糖尿病でしょう。多くの人がこの病気に苦しめられております。進化した世の中でも、万全の薬(副作用がなく絶対に効く薬)はなかなか発見されません。

昔は、エネルギーの摂取と消費がうまくバランスがとれていたのでしょう(もっと昔はエネルギー不足状態だったのでしょう)。縄文時代に、「健康のため運動をしましょう」なんて、発想は少しも起らかなかった。しかし、今はエネルギー過多時代。現代の世の中に人間の体の進化が追い付いていないなら、そして、この便利で快適な中で楽しく過ごしたいなら「積極的なエネルギー消費=運動」が必要なのです。


ではなぜ運動すると糖尿病に効果があるのでしょうか?それは次回に。
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# by fujii-group | 2008-06-11 18:15 | 研究に関連する話 | Comments(0)

ウェスタンブロッティング

我々の研究室は、4月から発足した新しい研究室のため、まだ、バリバリと実験する環境には至っておりませんが、コツコツと地味な掃除と、機械や装置の配置変えをおこない、少しずつ研究する段階に入っております。

さて、生物系の実験をされる方にはおなじみの、タンパク質の解析法としてウェスタンブロッティングがあります。これをしたことはない人はいるとしても、”ウェスタンブロッティング”という言葉を知らない生物系研究者がいたらそれはエセ研究者でしょう。それくらい、研究のためには重要な手法です。

現在、ラボでは学生たちがウェスタンブロッティングの練習を始めたのですが、なぜだか!!うまくバンドが検出されないのです。先週から数回繰り返しているのですが、うっすらとバンドらしきものは見えるのですが、どうも検出されない模様。一次抗体は信頼・実績のある会社のもので、管理人自体も何度も使用したことがあり、問題ないと考えられます。では、なぜなのでしょう?可能性として

(1)学生たちが何か方法を間違っている→ 何度もチェックしたのですが、間違っている様子が見えません。
(2)メンブレンが何か問題→ 確かに古いメンブレンなのですが、低分子量非特異的バンドがきれいに検出されているのです。
(3)二次抗体が悪い→ 確かに新しい会社の二次抗体なので悪い可能性はあるのですが・・。。

研究に失敗はつきものなのですが、こんな基本的なところで躓くとは思ってませんでした。
早めに解決できますよう、努力します。
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# by fujii-group | 2008-06-06 20:31 | 研究内容 | Comments(0)

6月なのに。

今年は、5月に台風の影響で雨が多かったり、6月に入るとすぐ梅雨入りで、気温の寒暖の差もひどく、なんだかすっきりしない日々が続いております057.gif

ラボでも、体調を崩す人がいたりと、風邪も流行っているようですね。

何をするにしても、体は資本です。風邪ひいている人は早く治して、体調の悪い人は無理せずに!!

よく食べて、よく寝て、よく勉強し、働きましょう。
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# by fujii-group | 2008-06-04 19:40 | 研究以外の日々 | Comments(0)