本の勧め2

本日は教授から科学者のお勧めのエッセイ第二弾です。

石田五郎
「天文台日記 」
筑摩書房 ちくま少年図書館 1972年
(現在、中公文庫BIBLIOにて入手可能)


天文学者の著者が、星々との対話の仕方とその魅力を抑制の効いた筆致で語ります。岡山天体物理観測所での日々を日記風に紹介する内容ですが、その文章は一貫して現在形で記されていて、本書が過去の事実を切り取った記録に留まるものではなく、抽象化された「天文学者の生態」の普遍をも物語っていることを教えます。復刊を望む古いファンの期待を中公文庫が2004年にすくいあげてくれた。読み終えたあとには外に出て、そこに星があろうとなかろうと、夜空を仰ぎ観たくなること必至です。(F)


スペースシャトルで宇宙に行くことが夢でなくなってきた近年、我々は、宇宙を映像を通してしか理解しなくなってきていませんか?外に出て、夜空を見上げてください。目を通して見える暗闇や星たち、それこそが宇宙です。私たちは宇宙のチリにもならないような、ちっぽけな存在だということに気付きます。そして、我々は科学という原点に気づくのではないでしょうか?(M)
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# by fujii-group | 2008-07-04 20:12 | 研究以外の日々 | Comments(0)

我々の研究室は特に、筋肉(骨格筋)に注目して実験を進めております。研究の最大の目的は我々の基礎の研究が、最終的には、我々人類の病気予防と健康につながっていくことです。
ただ、基礎研究段階で人を使うには様々な制約があり非常に困難なのです。ですから、我々は、培養細胞や実験動物を用いて解析を進めていきます。もちろん、これらも自由に使うことはできません。それなりの申請をして、教育を受けてからようやく許可がおります。実験に動物を使うことに、世間ではさまざまな反対意見も存在します。しかし、我々、実験者は厳格な倫理規則にのっとり、大切に動物を扱っております。皆が病気になった時に、薬として役立つものを作るため、また、治療の基礎となるデータをとるため、様々な研究者が力を合わせて頑張っているのです。どうぞ、理解してください。

さて、我々のグループもいよいよ実験を開始しております。
実験の動物を自らの責任をもって扱う学生たち、いつも心して、毎日丁寧に世話をしてあげてください。動物や実験器具を丁寧に扱うことは、実験技術にも直結します。そして、何より、命の大切さを知ることにもなるのです。

小さい頃に金魚を飼って、昆虫をつかまえて、世話をするのを忘れて死なせてしまったことはありませんか?このような動物の飼育の経験は、責任感と命の大切さを知ることに直結します。

みなさん、実験から学ぶのは、技術や知識だけではないということも心に留めて、実験しましょう。
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# by fujii-group | 2008-07-02 19:51 | 研究に関連する話 | Comments(0)

大学院の入試説明会

本日は大学院の入試説明会が行われました。参加された皆さんは、真剣な目つきで情報収集していたようです。本日、用事があってこられなかった学生の方、次回は7/12日に荒川キャンパスでも説明会が行われます。ぜひ、その機会に説明を聞いてみてください。

また、両日程とも来ることができない方は、自分が興味を持った研究室の先生に直接連絡を取ってみるとよいと思います。各先生の連絡先はこちらを見てください。

さて、大学院に来たいと思っているのに経済的困難が伴い躊躇している人は、奨学金制度を利用するのも手です。働きながらの、社会人入学という手もあります。
参考までに以下のページをチェックしてみてください。

日本学生支援機構
新聞奨学会
吉田育英会  

このほかにも、各学校の掲示板には常に奨学金情報がでております。
いずれにしても、学びたい意欲のある人は後悔がないように、精一杯勉強してください。

努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る    井上靖(作家)
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# by fujii-group | 2008-06-28 17:40 | お知らせ | Comments(0)

明日はいよいよ第一回目の大学院入試説明会です。

内部の進学を考えている人も、外部からの進学を考えている人も、ほんの少し興味があるくらいの人も、一度聞きに来てみてはいかがでしょうか?もやもやと考えているだけより、少し行動に移すだけでより、目標が具体化していくと思います。

日本では、大学院から別の大学に移る人の数は、アメリカほど多いわけではありませんが、確実にその数を増やしております。外部から受ける人は、入試情報が入ってきにくいとか、色々と不利な部分はあります。しかし、その勉強の過程で、学ぶことも大きく、また、学ぶ場所を移動するというのは、人脈を広げるきっかけとなったり、これまでとは異なる刺激をうけたりと、若い皆さんには今後に役立つことも多いのではないかと思います。もちろん、内部進学も大歓迎です。

ですので、こういう説明会には躊躇せず、情報収集を!
もちろん、運動生化学研究室の説明もありますので!!
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# by fujii-group | 2008-06-27 08:53 | お知らせ | Comments(0)

本の勧め1

今日は教授からお勧めの科学エッセイ集の紹介です。

自然科学者のエッセイを読んだことはありますか。研究者志向のひとならば自らが歩む道の道標として、そうでないひとも「科学者って、何を考えてどんなことをしているの」という好奇心から、手に取る機会があるかもしれません。どれを読んでみようか迷っている方のために、わたしの読書体験で出会ったお勧め本を少しずつ紹介したいと思います。

わたしは読後にこころを広くしてくれる本が好きです。その基準で選んだエッセイは、どれも古いものになってしまいました。その理由はわたしが年寄りだから、ではありません(おそらく...)。比較的あたらしいものには、大発見にまつわるスキャンダル、しのぎを削る先取権争い、研究者同士の駆け引きなど、近年の研究のダイナミックな部分に焦点をあてた話が多いように思います。それはそれでドライヴ感を味わえて面白いのですが、わたし自身はもっと研究の喜びを簡素に語るエッセイの方が好きなようです。それが年寄りの嗜好だといわれればそれまでですが...。

あなたの読書のちょっとしたガイド役になれたならと思います。

藤原正彦
「若き数学者のアメリカ」
新潮社 1977年
(現在、新潮文庫にて入手可能)

ミリオンセラー「国家の品格」の著者、藤原正彦のデビュー作。自然科学者による本格エッセイのはしりとされる。1970年代の自身のアメリカ留学体験を書き綴ったエッセイ。外国との距離がいまよりもずっと遠かったころ、アメリカに単身で乗り込んだ日本男児藤原の奮闘が書かれています。藤原は数学者ですが、父は新田次郎、母は藤原てい、と作家の両親を持ち、主に父から文章の書き方を習ったそうです。 本書の文章はシンプルで軽快で、ユーモアを欠かきません。異国で激しく揺さぶられる著者のこころが、嫌味なく読み手に伝わってきます。「国家の品格」で藤原が伝えたかったことの原体験がここにあるのではないでしょうか。個人的には、直裁な「国家の品格」よりも、「若き数学者のアメリカ」の方が、より豊かなメッセージを読者に伝え得ると思います。(F)

私(管理人)も、このエッセイをアメリカ留学時代に読んで、心打たれました。科学者である前に人間であれ。科学は、有名になったり、人と競争するためにするものではないのです。
この大海原の向こうには水平線があるんです(この意味は本を読むとわかりますから)。(M)


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# by fujii-group | 2008-06-25 08:47 | 研究以外の日々 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々
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