USBの有効的な使い方

こんにちは、卒業式を明日に控えたA木です。
先日、テクニシャンのY田さんがラボを去られることになり、送別会を開きました。その際、この春に大学を卒業&大学院に入学する私たちに、先生方がプレゼントをくださいました。

プレゼントはUSBです。大学院入学後は扱うデータの量が今までよりもっと増えるとのことで(もちろん「それくらい実験・研究をしなさい」ということは分かっています!)、このプレゼントとなったようです。自分で買うとなかなか高くて買えない32GBのUSBでとても大喜びしていたのですが、実はデータを保存する以外にも新たな用途があるという新発見をしました。

私達のラボは「実験室」と「学生室」が離れた場所にあり、実験室で取ったデータを学生室に持って帰るにはUSBが必須です。また、実験中はコンタミなどを防ぐため、髪の長い人は髪の毛を止めます。この2つの要素を合体させ、髪ゴムにUSBを付けるという技術を編み出しました。
実際にやってみるとこんな感じです。
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しかしこの用途には1つ難点があります。それは髪にUSBをつけていることを忘れてしまうということです。見つからずに、結局学生室に戻ってしまうこともあるようです。真似をする際はご注意ください。
なお、この新発見は去年ラボを卒業されたM田さんにより開発されたもので、本ブログ及び写真についても、M田さんの許可の元、作成しました。


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by Fujii-group | 2016-03-24 09:16 | メンバーの日記 | Comments(0)

別れの季節(N村)

この3月で、これまで我が研究室でテクニシャンとして勤務されていたY田さんが辞職されます。Y田さん、今まで本当にありがとうございました。そしてこの日はY田さんの送別会。今回は会の模様をM.Nがレポートさせていただきます。

会場には特別ゲスト‘第一弾’として、研究室の先輩2人が来てくださいました。(お忙しい中ありがとうございました!)
会には平成28年度から当研究室に配属となる新4年生もいたため初対面同士の人もいましたが、そんな心配はご無用。新4年生らの持ち前の性格に優しい先輩方の受け入れもあり、会は終始笑いが絶えず和やかでした。
Y田さんには、研究室メンバーから花束、メッセージ集、餅つき機が渡されました。メッセージ集は新M1の方々が丁寧に作ってくださったものです。センスに溢れた世界で1つの素敵なメッセージ集。もちろん笑いを取ることも忘れません、手に取ったY田さんも渡したT橋さんも思わず笑みがこぼれます。
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特別ゲスト‘第二段’としてはY田さんの旦那さんが来てくださいました。お仕事帰りにありがとうございました。最近自宅のお庭造りにはまっていらっしゃるというご主人。お庭の完成もあと1週間ほどというところだと聞きましたので、是非素敵なお庭でおいしいお餅を召し上がってください!

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春といえば、出会いの季節。

当研究室には新たなメンバーが加わります。新しい風が吹く季節はワクワクが止まりません。この送別会は、研究室の‘笑顔が絶えない温かい空間’が好きであることを再認識させてくれ、この空間を今後も保ち続けていきたい、そう強く思わせてくれる、私にとってとても素敵なものとなりました。


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by Fujii-group | 2016-03-22 20:34 | メンバーの日記 | Comments(0)

気温がだいぶ上がってきた3月の半ばの今日、オフィスの裏山から一瞬、ウグイスの鳴き声が聴こえました。今年はじめてのそれは「フォン」という一音節だけ。

これから一ヶ月以上、歌のレッスンを繰り返すのでしょう。完成形に至るまで、その過程に付き合うのが毎年の恒例行事です。
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by Fujii-group | 2016-03-19 10:28 | メンバーの日記 | Comments(0)

震災から5年 藤井宣晴

日本をあの大きな地震が襲ってから5年が経ちました。研究室のメンバーは当時とすっかり入れ替わって、振り返るとこの間、私たちには多くのことが起こり、大きな変化も生まれました。このブログには、それらの記録がいくつも収まっています。

一方、マスコミが報じている被災した地域の現状を知ると、あの時と大して変わっていないんじゃないかとも思えてしまいます。被災した方々と、被災しなかった方々の、思いのギャップが大きくなることは、わたし達が望むことでは決してありません。

本研究室出身の青木美穂さんは、学生時代の当時、東北の被災地を頻繁に訪れボランティア活動に尽力していました。青木さんが語ってくれる現地の話は、被災しなかったわたし達の心を、被災地域の方々に繋ぎとめてくれていました。

その青木さんが、今週号(3月22日号)の「週刊女性」の震災特集に登場しています。ボランティア仲間だった同級生の上堂園さんも一緒です。どんな経緯で取材を受けることになったかは、きっと後に報告があると思います。彼女の存在は、未だにわたし達の心を被災した方々に向けさせてくれます。

(写真の右が青木さん、左が上堂園さん、写真は週刊女性より転載しました)

2011年3月14日に、わたし達はブログ で、地震や被災した方々や日本のこれからに対する思いを表明しました。あの頃は、いまとは異なる研究室名を掲げていたんだっけ。

当時、わたしがある学会誌の編集後記に寄せた文章の一部を、地震から5年の時が流れた節目に、ブログにも記録として残しておきたいと思います。

「あの地震の後、わたしの周囲には、節電のために実験室の明かりを落とし手元だけを照らして試験管を振る学生達がいた。暖房は使っていいからと伝えても、「平気です」と突っぱね、厚着をして机に向かう学生達がいた。そんな若者を見て、日本は大丈夫、と思った。」


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by Fujii-group | 2016-03-12 14:19 | 研究以外の日々 | Comments(0)

もう3週間ほど前になりますが、4年生の卒業研究発表会が行われました。当ラボの4年生も一年間の成果を堂々と発表しました。
 副専攻の3年生ではショウジョウバエの研究をしていたA木さんは、4年生からはそれに加えて遺伝子改変マウスの解析を開始しました。膨大な数のマウスを扱う彼女のテーマは実験量が物を言うため、多いときには一度に8枚のゲルを作って大量のサンプルをウエスタンにかけていました。本番では持ち前の度胸で分かりやすいプレゼンテーションをしていました。
 K端さんのテーマは僕と二人三脚で進めている骨格筋幹細胞の研究です。研究室に入って間もなく難しいプレパレーションを習得した器用なK端さんは、大好きな辛い食べ物の誘惑に負けず、豊富な実験量で大量のデータを出してくれました。本番では少し緊張していましたが、立派に新発見を披露してくれました。世界の骨格筋研究者があっと驚くその日まで、修士課程でも頑張りましょう。
 一年前は動物の扱いが苦手だったT橋さん。今では骨格筋の単離とin vivo収縮の技術に関して彼女の右に出る人はいない程まで上手になりました。共同研究の仕事を見事にまとめ上げ、すでに別のチャレンジングな研究を始めています。スライドは初めの頃に比べてとても見やすく仕上がっていました。
 一つずつ自分が納得するまで考えて研究を進めるM田くん。トランスジェニックマウスの新しい表現型をin vitroの実験系で発見しました。じっくりと顕微鏡を覗き込み、丁寧に実験してきたM田くんだからこそ得られたデータなのかもしれません。いつも同級生から頼りにされている存在。本番でも落ち着いていて聞きやすい発表でした。
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 仲の良い4名は当日の服装をチェックシャツで揃えて臨んだそうです。おまけに発表後は、マウスのポーズをして記念撮影をしていました。

 伊藤・片倉の世代から間が空いてしまったため、先輩の遺伝子がうまく受け継がれているか心配されていましたが、今回の発表を見る限りでは全く問題ありませんでした。4月からは大学院生として新たなスタートを切ります。これまで同様、良いチームワークで頑張っていきましょう。

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by Fujii-group | 2016-03-09 09:49 | メンバーの日記 | Comments(0)

運動は健康によいらしい

不定期に開催されるエアロビクス教室が本日ありました。オープンな教室で、ヘルスプロモーションサイエンス学域の学生や先生、また事務員の方々(他部局であっても)が参加してくださります。


本研究室からも6名が参加しました。昼休みの一時間弱のエアロビクスですが、指導の巧妙さもあって、参加者はノリノリで汗びっしょりになります。
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古市先生のご家族は全員がレギュラーで毎回の参加です。

古市一家は先日、近くにやってきた木下大サーカスを観に行ったそうで、お子さん達は大興奮だったようです。その興奮をお裾分けとばかり、研究室のみんなにお土産を買ってきてくれました。その気配り具合は、すでに父母の遺伝子が発現し始めていることを物語っています。


夕方から始まるラボ・ミーティングでお土産を分けながら雑談していると古市先生が、エアロビクス後に奥様からポロリとこぼれた言葉を紹介してくれました。

「運動って身体にいいみたい」

研究室メンバーはみなホッと胸を撫で下ろし、自分達の研究に自信を持ったのでした。


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by Fujii-group | 2016-03-04 22:08 | 研究以外の日々 | Comments(0)

Nature. 2016 Jan 7;529(7584):37-42.
Autophagy maintains stemness by preventing senescence.
García-Prat L, Martínez-Vicente M, Perdiguero E, Ortet L,
Rodríguez-Ubreva J, Rebollo E, Ruiz-Bonilla V, Gutarra S, Ballestar E,
Serrano AL, Sandri M, Muñoz-Cánoves P

 今回もサルコペニアの論文です。サテライト細胞の機能維持にはオートファジー機構が重要だという内容です。細胞内のタンパク分解系には大きく分けて、①ユビキチン・プロテアソーム系と②オートファジー・リソソーム系があります。①は不良タンパク質を狙い撃ちする選択的分解系で、②はオートファゴソーム(という小胞膜)でタンパクやオルガネラをごっそりと包んで分解するバルク型の機構として知られています。しかし最近の研究によって、オートファジーもユビキチンを介して選択的に分解を行っていることが分かってきました。
 著者らはまず、サテライト細胞のProteostasis(タンパク恒常性)に注目しました。3つの先行研究と新しい実験のマイクロアレイデータを使って、幹細胞性の高い細胞集団で発現の高い遺伝子群を絞ったところ、Proteostasisの中ではオートファジー関連の遺伝子が多いことが分かりました。さらに、オートファジー遺伝子群は加齢によって低下していました。ここで、著者らはサテライト細胞の幹細胞性維持にはオートファジーが重要であると仮説を立てました。(サテライト細胞の幹細胞性が失われると、再生に必要な細胞プールが減ってサルコペニアにつながると言われています。)
 オートファゴソームの形成に関わるLC3のGFP融合タンパクを発現するマウスを使い、サテライト細胞の解析を行いました。LC3-GFPをマーカーとしてin
vitroでオートファジーを評価すると、基底状態ではYoungよりOldでGFPが高いのですが、オートファゴソームとリソソームの結合を阻害するBafilomycin(Baf)を作用させるとYoungの方でGFP蛍光が高くなります。オートファジーの活性が高いとBafでLC3が増加しますので、加齢によってオートファジーは低下していることが示されました。選択的オートファジーに関わるユビキチンやp62の蓄積もOldで生じていました。
 オートファジー経路はmTORによって負に調節されています(mTORが活性化するとオートファジーは抑制)。そこで、老齢マウスのサテライト細胞にmTORの阻害剤であるRapamycinを作用させてオートファジーを回復させる実験が行われました。Youngに比べてGeriatricでは(細胞老化の結果)移植効率が低下しましたが、Rapamycin処理によって移植効率が向上しました。この現象はオートファジーの重要因子のAtg7の強制発現によっても確認されました。さらに細胞の増殖能や老化マーカーも同様な結果でした。
 次に若いマウスでAtg7を欠損させました。実験にはPax7誘導型のCre-loxpシステムを使っています。Atg7欠損によってオートファジーが低下すると、サテライト細胞の数の減少、細胞増殖能の低下、細胞老化の増加、筋サイズの低下、移植率の低下が観察されました(要は筋再生能の低下)。このとき、セルサイクルを負に制御するp16INK4aも増えていました。
 では、どうしてオートファジーは筋再生能を低下させるか。続いてマイトファジーが調べられました。老化やオートファジー欠損によって、ミトコンドリアの蓄積(Mitotracker)は増えていましたが、ミトコンドリアの膜電位(TMRM)は低下していました。老化でミトコンドリアとリソソームの共局在が観察され(リソソームクリアランスができていない)、マイトファジーが生じていました。老化マウスのサテライト細胞にはROSが発生しており、DNAの損傷も確認されました。そこでビタミンEアナログのTroloxを作用させると、ROSが消去された結果、細胞老化現象が回復していました。また、不思議なことに、ROS消去を行うとオートファジーも回復していました。(オートファジーの衰退によってROSが発生する話なのに、逆転している。)なお、2回前のJCではサテライト細胞は老化によってp16INK4aの発現が増加するという論文を紹介しましたが、オートファジーの低下によってもp16は増えていました。また、これもROS消去でレスキューされていました。さらに、以上の動物実験の結果は、ヒトの骨格筋細胞でも再現されることが確認されています。
 サテライト細胞の老化の原因としてp16が注目されていますが、それを誘導するメカニズムの一端が示されました。
 僕も若々しく活動していくために、実験室や部屋の居室の不要な物をきちんと整理していこうと思いました。
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by Fujii-group | 2016-03-03 08:49 | ラボミーティングの内容 | Comments(0)

JCまとめ (M藤)

最近、ジャーナルクラブ(JC)の内容をアップデートしておりませんでしたが、それは、JCで発表した担当者がまとめる作業を怠けているだけで、毎週JCは開催されております。心当たりのある方、次回は提出を・・・・。

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Cell Metab. 2016 Feb 10.
A Secreted Slit2 Fragment Regulates Adipose Tissue Thermogenesis and Metabolic Function.

 この論文では新規のアディポカインとしてSlit2を同定しており、特にSlit2が切断されてできるC末端側のタンパク質「Slit2-C (50kDa)」が白色脂肪細胞のベージュ細胞化を促すことと、褐色脂肪細胞のミトコンドリア量や熱産生に重要な役割を果たすUCP1の量を増やすことが報告されている。
 著者らは先行研究で脂肪細胞特異的に転写因子PRDM16を過剰発現させたマウス(aP2-PRDM16)において、白色脂肪細胞のベージュ細胞化が促されていることに着目した。そして、WTとaP2-PRDM16の脂肪細胞におけるタンパク質の発現量をプロテオーム解析により比較して、aP2-PRDM16において発現量が増加しているSlit2に着目した。そのSlit2は、白色脂肪細胞の培養細胞に振り掛けるとucp1,dio2,cideaなどの熱産生に関わる遺伝子群の発現が上昇させる効果があることが分かった。さらに、アデノウィルスを用いて培養脂肪細胞にSlit2を過剰発現されると培養上清にSlit2が分泌されることを確かめた。また、Slit2は切断されてN末側(Slit2-N)とC末側(Slit2-C)に分かれるため、そのどちらが白色脂肪細胞のベージュ細胞化に寄与しているのかを確かめるために、Slit2-NとSlit2-Cのコンストラクトを作製し、アデノウィルスでマウスに導入したところ、血漿中でSlit2-Cしか同定できなかったためSlit2-Cが重要な役割を果たすと考えた。そして、Slit2-Cを培養脂肪細胞に過剰発現させて熱産生に関わる遺伝子群の発現が上昇することを確認した。しかし、作用機序は良くわかっていない。
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by Fujii-group | 2016-03-01 09:41 | ラボミーティングの内容 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々
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