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M藤JCのまとめ

Cloning-free CRISPR/Cas system facilitates functional cassette knock-in in mice.
Aida T, Chiyo K, Usami T, Ishikubo H, Imahashi R, Wada Y, Tanaka KF, Sakuma T, Yamamoto T, Tanaka K

Genome Biol. 2015 Apr 29;16:87. doi: 10.1186/s13059-015-0653-x.

 従来のCRISPR/Cas systemをモディファイして、ノックインマウスを高効率で作成する方法について述べられている。
 まず、著者らは従来の方法であるCas9 mRNA, sgRNA, Targeting vector(Actb-TetO-FLEX-EGFP-polyA)を受精卵へインジェクションし、ノックインマウスの作製効率を確かめた。結果、86個インジェクションしF0マウスを8匹得て、ノックインは1匹(12.5%)のみであった。やはり従来の方法ではノックイン効率が悪いことを確認し、改善するための工夫としてCas9 proteinを直接インジェクションすることにした。理由は、Cas9 mRNAでは、タンパク質に翻訳されてから核に移行して機能するまでのプロセスが長過ぎて、相同組み換え効率が下がってしまうのではないかと考えたからだ。したがって、次の実験では、Cas9 protein, sgRNA, Targeting vector(Actb-TetO-FLEX-EGFP-polyA)を受精卵へインジェクションし、ノックインマウスの作製効率を確かめた。結果、135個インジェクションしF0マウスを19匹得て、ノックインは0匹(0%)であった。この結果を受けて、sgRNAにも検討の余地があると考え、sgRNAをより自然の環境に近い状態である、crRNAとtracrRNAに分けインジェクションしてみることにした。すると、ノックインマウスの作製効率が飛躍的に向上した。107個インジェクションしF0マウスを11匹得て、ノックインは5匹(45.5%)であった。また、この方法であればcrRNA、tracrRNAともに化学合成で作成でき、従来のコンストラクトを作製する方法より大幅に簡便化できた。さらに、この方法だとCRISPR/Cas systemの欠点であるOff-target問題も解決できているようである。だが、その理由は不明である。
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by Fujii-group | 2015-09-29 08:45 | ラボミーティングの内容 | Comments(0)

同期の嬉しい報告(K宮)

「暑さ耐性0」(ラボHPのメンバー紹介参照)のB3 K宮です。
今年の夏も「なんとか」乗り切ることができました……
同期(副専攻)であるM.Nさんの嬉しい報告を、本人に代わってお伝えします。

9月4日に筑波大学で行われたIWP2015において、M.Nさんが学部生部門の1位(TOP AWARD)に輝きました。
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IWP2015(*1)は、TICMS(*2)の主催する科学全分野に渡る研究発表会で、ポスドク~学部生が参加するものです。
M.Nさんは、学部1~2年の1年半で取り組んだ「においがショウジョウバエの学習効果に与える影響」(自主研究)について発表しました。

*1: Interdisciplinary Workshop on Science and Patents 2015
*2: Tsukuba International Conference on Materials Science


M.Nさんがこの研究を行っていた間、私も学部の同期と「培地のアミノ酸組成が納豆のにおいに与える影響」なる自主研究を1年間に渡り行っていました。
そのため、学部の自主研究発表会でこの研究発表を聞いたことがありました。
その発表を聞きながら「自分たちの研究よりずっと専門的でまとまっているなぁ」とただただ感心していたのを思い出しました。

そんな経歴もありショウジョウバエ歴(?)の長いM.Nさん、ラボでもショウジョウバエを使った研究を続けています。
最後になりましたが、M.Nさんおめでとう!!
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by Fujii-group | 2015-09-28 05:39 | メンバーの日記 | Comments(0)

体力医学会報告(古市)

今年の体力医学会が開催された和歌山には、和歌山中華そばと呼ばれるご当地ラーメンがあります。ラーメン大好きF教授と僕は、ラーメンより断然パン派のM准教授を引き連れてラーメン巡りをする計画を立てていました。

和歌山中華そば、スープは豚骨醤油が基本ですが、醤油ベースと豚骨ベースかに大別されます。ちなみに和歌山は醤油の名産地で、醤油にはこだわる店が多いそうです。麺は細麺。具は刻みネギとカマボコ、チャーシュー、メンマです。一番の特徴は、テーブルにゆで卵や早寿司(サバ寿司)が置かれていて、それをラーメンと一緒に(または届けられる前に)食べるという文化です。(早寿司をスープに浸けて食べるという情報がありましたが、地元の方にそれを話すと、そんなの聞いたことがないと笑われました。)

和歌山の中華そば文化の始まりは戦前になります。以前は屋台の店が主流でしたが、いまは全く無いそうです。和歌山の人は目立ちたがり屋ではない(ザ行の言えない某居酒屋店主の話)ためか、和歌山中華そばは全国的に有名ではありませんでしたが、1990年代からTVチャンピオンで注目されたり、横浜中華街で出店されたり、徐々に知名度を上げていきました。一番の有名店は井出商店で、そこには全国から観光客が集まってきますが、先の店主やタクシーの運転手に話を聞くと、地元の人はそれぞれ好みの店があり、必ずしも有名店に行くわけではないようでした。

そんな訳で、僕が選んだ和歌山中華そばランキング・ベスト3の発表です。

1位・まるやま中華そば 小松原本店
2位・清乃 近鉄百貨店和歌山店
3位・丸三
他にも胡椒が強めのお店などに行きましたが、醤油の風味がある方が僕の好みでした。
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この学会期間中、共同研究先であるM永乳業のSさんがわざわざ会いに来て下さいました(シルバーウィークを利用して帰省されていました)。Sさんのおかげで地元の海鮮料理を堪能し、深い和歌山情報を手に入れることができました。ありがとうございました。
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by Fujii-group | 2015-09-26 17:43 | メンバーの日記 | Comments(0)

M田読書日記

こんにちは。B4のM田です。
今年も酷暑であった夏が終わり、何をするにも過ごしやすい「○○の秋」がやってまいりました。ということで、今回は○○に「読書」を入れてみたいと思います。最近になって今更ながら気になった本をご紹介します。
1冊目は「ロウソクの科学」という本です。作者は、かの有名なMichael Faradayさんです。この本は彼が一般の人向けに行った講義をまとめた本です。ロウソクの種類から講義を開始し、そこに働く物理学的力の説明や水とは何か、水素とは何かといった元素の話など、専門外の人にも親しみやすく説明しています。最後には呼吸の話から地球規模の物質循環の話まで広がっていくというお話です。以下に少しだけ引用させていただきます。
「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです。」*1
「皆さんが皆さんの時代がきたとき、一本のロウソクにたとえられるのにふさわしい人となっていただきたい」*2
実演している描写を含め、Faradayさんが生きていたらぜひ一度受講してみたかったものです。
2冊目は「寺田寅彦随筆集(第4巻)」です。作者はタイトルの通り寺田寅彦です。物理学者でありながら、夏目漱石に才能を見出され随筆家としても活躍した人物です。「天災はわすれられたる頃に来る」という言葉を言った人としても有名です。その中でも有名な随筆があるのですが、改めて心に響くものがありましたので紹介させて頂きます。
「「科学者になるには『あたま』がよくなくてはいけない」これは普通世人の口にする一つの命題である。これはある意味ではほんとうだと思われる。しかし、一方でまた「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」という命題も、ある意味ではやはりほんとうである。」*3
「科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂(う)愚者(ぐしゃ)の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。」*4
「最後にもう一つ、頭のいい、ことに年少気鋭の科学者が科学者としては立派な科学者でも、時として陥るもう一つの錯覚がある。それは、科学が人間の知恵のすべてであるもののように考えることである。」*5
部分的に引用しただけなので、かなり味気ない感触になってしまいましたが、もし機会がありましたら読んでみてください。
「読書の秋」、皆さんもぜひ何か一冊手に取って読んでみてはいかがでしょうか。


*1:ロウソクの科学:Michael Faraday 訳;三石巌:角川文庫:P10
*2:*1同様:P192
*3:寺田寅彦随筆集 第4巻:寺田寅彦 編;小宮豊隆:岩波文庫:P202
*4:*3同様:P204
*5:*3同様:P206
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by Fujii-group | 2015-09-24 08:30 | メンバーの日記 | Comments(0)

卒業生からの便り

今年の春に修士を修了し製薬会社に就職した片倉君から、研究室に電話がありました。入社以来、研修に励んできたのですが、いよいよ配属先が決まったとのことで、その報告の電話でした。彼のあふれるガッツを加工無しに、そのまま仕事に応用できそうな、そんな環境で自身に磨きをかけているようです。
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頼もしい!。頑張れ!。

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by Fujii-group | 2015-09-08 21:24 | 研究以外の日々 | Comments(0)

七夕のその後

更新が遅れて申し訳ございません。ご無沙汰しております。T橋です。
七夕の話の続きをしたいと思います。みなさんが書いてくれた短冊を、ラボのメンバーで近くの神社に奉納しに行ってきました。みなさんの願い事が叶いますように…とラボのみんなでお参りをしました。
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話は変わりますが、最近ラボではちょっとしたイタズラが流行っていました。例えば、ラボでムカデの模型を仕掛けあったり、暑気払いで使ったザラメ(焼グレープフルーツに使った)の残りを机に内緒で置いて行ったり、などなど。
そんな中、わたしのところにもまたイタズラが仕掛けられていました。私のデスクの中に進撃の巨人のお面が入っていたのです。
B4の誰に聞いても犯人は見つけられませんでした。そこでみんなで思いついた犯人が、F教授です。理由は、F教授は最近進撃の巨人にはまっていたこと、ザラメを仕掛けたのもF教授だったことなどがあったからです。いつ言おうか、と思いラボのミーティングの時に言ったところ、F教授は否定されていました。しかし私はまだF教授を密かに疑っていました。そしてまた別の日にF教授と同時に犯人候補としてでていた隣の研究室のS葉くんに聞いてみたところ、犯人はS葉くんだということが分かりました。ようやく犯人が特定できたことへの嬉しさ反面、F教授への申し訳なさでいっぱいです。この場を借りて謝罪をさせていただきます。F教授、大変失礼致しました。


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by Fujii-group | 2015-09-07 20:18 | メンバーの日記 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々


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