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わたし達の誇り: 藤井宣晴

今年は4名が見事な修士論文を完成させ研究室を旅立ちました。本研究室史上、7-10人目の修士の誕生です。本当に、おめでとう。
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伊藤美由紀さんは、多くのネガティヴ・データの中から、誰も気づかなかった新現象を発見しました。伊藤さんの行動力と忍耐力には、「それだけやったのなら、必ず見つかる」という迫力があって、かつ、それらの緊張を緩衝する笑顔が備わっていた。
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片倉健吾君は、決して弱音を吐かなかった。常識はずれの莫大な量の実験も、「やれます」の一言でやり通した。研究室の方向性を決める重要な課題を自力で進化させ、ラボのみなに勇気を与える結果を出し続けてくれました。b0136535_14235896.jpg


田村晃太郎君は、東京大学から進学してくれて、研究室に新たな探求領域を切り開いてくれました。その結果はいち早く論文になる見通しです(他の修了生の研究成果も、順次、論文になる)。一度陥った、当該研究の価値を否定しかねない状況(わたしの浅はかさによる)を、エッジの効いた研究能力と天性の優しさで回復してくれた。b0136535_14241742.jpg

宮田楓さんは、東京医科歯科大学から特別研究生として来てくれて、本研究室の懸案となっていた重要なスクリーニングを丁寧に進めてくれました。限定された時間を、本研究室のアクティヴィティに全力で費やしてくれました。みなに好かれた理由が、確かにあった。b0136535_14243036.jpg


加えて、これまで本研究室を支えてきてくれた井上(後藤)菜穂子・特任助教が、日本大学・生物資源科学部へ請われて異動されます。本研究室としては大きな痛手ですが、井上さんと日本(世界)の研究の発展には、必要な事と自分を納得させていいます。井上さんと出会えなければ、わたし自身が決して踏み入ることのできなかった研究領域がありました。それを与えてくれた井上さんへの感謝は、言葉では表せることが出来ず、今後の付き合いで徐々に返そうと思っています。本研究室のスタッフとしてランド・マーク的な活躍をしてくれたことに、時間を共有したラボの誰もが、感謝しています。
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本研究室から旅立つみなへ贈る言葉は、授けた藤井・眞鍋・古市ラボのCertificationにある一文に集約されます。

「君たちが本研究室のメンバーであることは、わたしたちの誇りです」
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by Fujii-group | 2015-03-31 19:21 | メンバーの日記 | Comments(0)

卒業式

3/21は首都大学東京の卒業・修了式でした。
その夜は、今年度でラボを離れていく特任助教のI上さん、東京医科歯科大学から研究に来ていたM田さん、修士二年生でラボを卒業するI藤さん、K倉君、T村君全員のお別れパーティーを開催しました。お別れパーティーは関連のあるOB ・OGが遠くから駆けつけてくれたり、ラボのY田さんが主となり卒業される方のそれぞれの性格に合わせた工夫を凝らしたプレゼントの贈呈を行ったりと、大変盛大なものとなりました。皆、終電まで別れを惜しみました。
来年4月から、それぞれの場所での活躍を期待しております。
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by Fujii-group | 2015-03-26 19:27 | 研究以外の日々 | Comments(0)

A木さんの日記

久しぶりの更新になります、A木です。去年から副専攻で藤井研にお世話になり、今年からは卒研生としてお世話になります。

3月18日、いつも通りラボミーティングが開催されました。
各々、自分の席に座ると、F井先生の席に一枚のA4用紙が…
そこには、「藤井先生 19時に資料室の電気を消してください。ムーディーになります! タムタムのシークレットサンタより」とあります。
誰だ…?考えられるのはこの土曜日に卒業するM2の先輩方です。

私たちは逆ドッキリの作戦を練りました。
ひとまず19時の10分前には本棚に隠れ、物音がしないのは怪しいため発表担当のM鍋先生は隠れながら発表を続けました。
ついに、19時です。ドキドキしながらM鍋先生の発表を聞きます…
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何も起きない。

5分後、
何も起きない。

10分後、
F市さん「光ってる…?」

みんなわらわらと本棚から出てきます。
そこにはこんなものが…TMUはご存知の通り、首都大学東京の略称です。
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みんな「……??」
A木「よく見るとタムタムにスペルが似てますね。」
F市さん「この月のマークは、もしかして?」

そう、M2のT村さん(通称タムタム)の4月からの所属先です。

みんな「え、これだけ…?ムーディーって…?」


これはドッキリだったのでしょうか、逆ドッキリを仕掛けたのは何だったのでしょうか。
悶々としたまま、ラボミーティングは終わりました。
これを仕掛けた先輩方は早めに(F井先生に)名乗り出たほうがよさそうです。
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by Fujii-group | 2015-03-23 09:18 | メンバーの日記 | Comments(0)

「NEJM」と「Nature」の示唆 :藤井宣晴

New England Journal of Medicine (NEJM) とNatureは、生命科学系の研究者であれば誰もが知っている最高峰の科学誌。「いつか大発見をしたら、いつかあのどっちかに論文を載せるんだ」と、大抵の研究者は「いつか」を連呼したまま研究者人生を終えてしまうほどの高みです。

わたしの授業では、専門の検索エンジン(PubMed)で好きな論文を探し出し、その内容をレポートにまとめる課題が出されます。例えば、今日の授業で説明した「インスリン抵抗性」に、2-3のフリー・ワードを組み合わせて、論文を検索させたりします。学生は面白い論文を探し出してきてくれて、時には上記の2誌に掲載された論文を読んでくる学生もいます。

例えば、チョコレート(chocolate)とノーベル賞(Nobel prize)の2語で検索すると、どんな論文がヒットするんしょうか。

12件がヒットした(2015年3月現在)うちの1件は、Messerli博士がNEJMへ報告した、「チョコレート、認知機能、そしてノーベル賞受賞者たち」(367(16):1562-4. 2012)。世界各国のチョコレート消費量とノーベル賞受賞者数の間には、統計的に極めて有意な相関関係がある(r = 0.791, P<0.0001)との驚くべき報告です。なにせ、Messerli博士自身が「驚いた」と記載しているくらい。図1からは、各国がノーベル賞受賞者を一人増やすためには、国民一人当たりのチョコレート消費量を年間400グラム増やす必要があることが読み取れます。
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これにはもちろん、賛成・反対、あるいはそれらを超越した意見が出るでしょう。その様子が知りたければ、Natureの「ノーベル賞受者たちのチョコレート依存性」を読んでください(499(7459):409. 2013)。「ノーベル博物館には、金のアルミで包んだチョコレート製のメダル・レプリカをお土産として置いているし、ノーベル財団はチョコレートの重要性を認識しているのではないか?」(山中博士が受賞時にこのチョコレートを1,000枚も購入したのは記憶に新しい)という示唆も。
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NEJMやNatureの一流科学者は、半分いたずらの議論を真剣に展開してみせたりする茶目っ気センスを、持ち合わせています。

先日のホワイト・デーは、ラボのみなでチョコレートを食べました。未来のノーベル賞受賞者たちです。
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by Fujii-group | 2015-03-18 09:57 | メンバーの日記 | Comments(0)

M2のK倉 最後の日記

M2のK倉です。
先日、最終審査会と修士論文の提出をなんとか終えて無事に修士課程を修了することができそうです。。。
学部の時からご指導してくださった藤井先生、真鍋先生、古市先生やショウジョウバエのノウハウを伝授してくださった生命科学のS井先生、3年間本当にありがとうございました!
また、辛い時に支えてくださったラボの先輩方、後輩のみんなにも感謝の気持ちでいっぱいです。
たくさんの人の支えがあったからこそ、卒業を迎えられるのだなぁと日々実感しています。。。。。

今後は進路は研究とはまったく異なる道になってしまいますが、このラボで学んだ不屈の精神で(折れそうになったことも多々ありましたが笑)、目標に向かって精進し続けたいと思います!!!

運動分子生物学研究室のさらなる発展を願って、今後は陰ながら応援し続けます。。。
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by Fujii-group | 2015-03-16 19:49 | メンバーの日記 | Comments(0)

M2 I藤最後の日記

2月中旬に修士論文の製本を終え、心穏やかな3月を過ごしている・・・かと思いきや、
データの整理や引き継ぎなど、思いのほか慌ただしい日々を送っています。

修了前最後のブログを書くのが遅れたのは、忙しかったせいでも忘れていたせいでもなく、修了式まで残り1週間をきったこの時期まで、学生生活・研究生活を終える実感がなかったからです。
(年明けから、M田さん・T村くんが「もうすぐ卒業だ!寂しい!」と何度も何度も言っていたのですが、あまりピンときていなくて。「最近、気付いた!」と言ったら今さら遅いと怒られました。)

ようやく修了への思いが高まってきたので、3年間分の5冊の実験ノートを1ページずつめくり見返してみると、その時の感情を鮮明に思い出すことができました。

泳動時間24時間のSDS-PAGEの条件検討に頭を抱えたこと。
本当に悩んで決めた修士の研究テーマ。
サテライト細胞が上手く採取できなくて苦労したこと。
何度も繰り返した研究発表のプレゼンの練習。
予備審査会にどうしても間に合わせたくて台風の日に強行したウエスタンブロッティング。
添加実験ではじめて面白いデータがでた日のこと。
ねずみ返しに引っかかって転んだこと。
ハロウィンの仮装や、シークレットサンタのプレゼント選びに奔走したこと。
実験室や院生室でわちゃわちゃお喋りしたこと。

・・・と最後のほうは多少脱線していますが、毎日新鮮で充実した研究生活でした。
辛いことがあっても修了まで頑張れたのは、どんな時も温かく支えてくれたラボの先生方や先輩方・後輩たちと、真面目な話もそうでもない話もざっくばらんに何でも話せる同期と、ろくに相談もせずに大学院進学を決めた上に身勝手な生活している私を許してくれる、寛大な父のおかげだと思います。本当に感謝しています。ありがとうございました。
私は研究の分野からは少し離れた就職になりますが、東京にはいるので、面白そうなことがあったら誘ってください。遊びにいきます。

・・・そういえば、先日、卒業旅行で訪れた出雲大社でひいたおみくじにこう書いてありました。
「本年は好運の年で、…。思いついたことは、少しくらいの故障はあっても断行せよ。相当の成功をみる。」
卒業してもやっぱり「迷ったらGO!」みたいです。(詳しくは古市さんのブログを参照!)
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最後に少しだけ。来年度から入ってくる後輩たちへ。
わずかな間しか一緒にいられなかったけど、応援しています!
1年ぐらい一緒に研究できたら、きっと楽しかったんだろうなー。
最初は、覚えることが多くて苦労するかもしれないけど、慣れて色々なことができるようになったら、きっと楽しい研究生活になると思う。
私はこのラボで、
「自分の思い通りに行かないことがあっても、手を止めずにやり続ければ何か得られる。」
「ひとりで抱え込まずに周囲の人に相談して意見交換して、皆で良い研究をつくる。」
と学んだので、教訓として伝えておきます。がんばってね。
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by Fujii-group | 2015-03-14 11:14 | メンバーの日記 | Comments(0)

ラボ・ツアー

この時期の恒例となった、ルーキーメンバー対象のラボ・ツアーが開催されました。誰がツアー参加者(ルーキー)で、誰がガイド(修士2年)か、見分けがつきますよね。先輩たちは風格が違います。
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by Fujii-group | 2015-03-06 17:15 | 研究に関連する話 | Comments(0)

研究室にカレーで元気を!〜ゴーゴーカレーと実験医学と僕〜

金沢カレーをご存じですか?
ルーは黒くて濃厚、どろっとしているのが特徴。
刻みキャベツとカツを乗っけて、上からソースをかけます。(通はマヨネーズも。)
ステンレスのお皿とフォークで食べるのが金沢流。

小京都・金沢の食べ物と言えば、新鮮な魚や色鮮やかな和菓子が有名ですが、胃袋にずっしりと重いこの金沢カレーは、間違いなく僕のソウルフードです。

金沢の数あるカレー専門店の中でも「ゴーゴーカレー」は、金沢カレーの火付け役として北陸はもちろん日本全国、今はボストンに進出するほど勢力を拡大しています。
「火付け役」と呼ばれるように、ゴーゴーは金沢カレーの元祖ではありません。昔から僕たちに人気だったのは、チャンカレ(チャンピオンカレーの略)でした。
ゴーゴーがオープンしたときは、僕を含めて、時に保守的と言われる金沢市民にはすぐに受け入れられませんでした。しかし、2度3度食べるうちにその濃厚なルー(5時間にわたり55の工程を経て煮込み、55時間寝かせて熟成させる)とジューシーなロースカツの虜となり、その存在を認めざるを得なくなったのです。
ちなみにゴーゴーという名前は、石川県のヒーロー・松井秀喜選手の背番号にちなんでいます。

思い起こせば、僕の学生時代はゴーゴーと共にありました。
土曜日のランチはラボメンバーでロースカツカレーを食べに行くのが決まり事。
春はルーキーの歓迎会と銘打って、桜を見ながらのテイクアウトゴーゴー。
メンバーの誕生日祝いには、メジャーカレー(大盛り+トッピング全種)の早食い対決。
医学部キャンパスでの実験の帰りには、こっそりと独りゴーゴー。(しかし油の匂いですぐにバレる。)
進路に迷ったら、先輩・後輩を引き連れてゴーゴーを食べながら語り合う。
卒論の締め切り直前、徹夜で原稿を仕上げた後はボスと一緒に夜明けのゴーゴー。あ、そのときはすき家でした。(金沢本店の営業時間は10:55~22:55)
実は、迷ったらGO!という僕のモットーは、ゴーゴーと松井選手から来ています。


前置きが長くなりました。
なぜ僕が突然ゴーゴーの熱い想いを語り出したかと言いますと、この度、ゴーゴーカレーがバイオサイエンスの総合誌、あの『実験医学』(羊土社)とコラボレーションをしたのです!!
ゴーゴーカレーがカップラーメンや工藤公康とコラボしたまでは良しとします。しかし!今回は何と生命科学界にまで足を踏み入れてきたのです。・・・嬉しい限りです。
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先日、昨年の『実験医学』の特集を企画した藤井教授の元に、羊土社の方から「実験医学×ゴーゴーカレーの特製レトルトカレー」が届けられました。『実験医学』が通巻550号を記念しての企画だそうです。
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/gogo/?ad=tbnr

藤井教授は完全に僕のいたずらだと思っていましたが、決してそうではありません。羊土社の方が、若者にも実験医学を知って読んで欲しいという思いから、このコラボを企画されたそうです。
限定カレールーは喉から手が出るほど欲しかったのですが、僕は自分の力で(キャンペーンに応募して)ゲットします。
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「研究室にカレーで元気を!」これは僕たちが実証済み。
春になったら、ぜひ新幹線に乗って金沢へ。そしてゴーゴーカレーへ。


*実験医学550号は「再生医療2015 幹細胞と疾患iPS細胞の研究最前線」。僕たちの研究とも関連する内容です。
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by Fujii-group | 2015-03-04 08:50 | メンバーの日記 | Comments(0)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々


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