ある素晴らしい講義

先日の構想発表会の発表に関連した話。
先日、アサヒコム  
に米国カーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授の訃報が掲載されました。

彼はコンピュータサイエンスが専門で我々とはクロスしない分野なのですが、彼が大学で行った最後の講義がネットで非常に有名になり、管理人もYou Tube
で見たことがあるのです。
明確な英語で、ユーモアを交えながらも、サイエンティストとしてだけではなく人間の強さ、また家族への深い愛情をも感じられる講義です。
サイエンティストである前に立派な人間であり父親であり、でも素晴らしいサイエンティストのまま静かに逝った彼のご冥福をお祈りいたします。
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by fujii-group | 2008-07-28 21:17 | 研究に関連する話 | Comments(0)

構想発表会

今週は大学院生(博士前期課程1年生と後期課程1年生)の今後の実験プランを発表する「構想発表会」がヘルスプロモーションサイエンス系全体で行われました。(詳しい内容はホームページに更新されております)。

私たちの系は内容が多岐にわたっており、食品の研究、運動や歩行に関する研究、生化学的な研究、疫学的な研究など幅広い研究があります。聞くほうは様々な分野に触れることができておもしろいのですが、大変なのは発表する方です。
同じ分野の人ならば通じるものも、少し分野が変わるだけで、まったくわからなくなるのです。発表内容の質を落とさず、皆が理解できる発表を制限時間に行うということが、そして、質疑応答に適切に答えることが、いかに難しいことか!!しかしながら、これは研究者にとって重要な資質です。

発表した学生さんは、今回でさらに発表の難しさと重要性がわかったのではないでしょうか?とても良い経験になったと思います。思い起こせば私も、下手な発表をずーと続けておりました(今もうまくはないかも知れませんが、少なくとも学生の頃よりは成長しております!!)。発表するたびに落ち込み、アドバイスをもらい、次へとつなげていった気がします。

学生さん、お疲れ様!!そして、次の発表は今回の経験を踏まえて、先生方のアドバイスを取り入れて、成長してください。

発表会のあとはお疲れバーベキュー大会を設け、皆で楽しみストレス発散したのでした。
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by fujii-group | 2008-07-25 18:31 | 研究に関連する話 | Comments(0)

あいさつ励行!

知っている人に会ったときに、挨拶をしてくれるのは本当に気持ちが良いものです。
我々教員は、授業でたくさんの生徒に会います。だから、校内で出会っても、こちらからは気づかない場合が多い(特に管理人は目が悪いので遠くの人に気づきません)。そんな時でも、大学構内で「先生!!こんにちは」と声かけてくれると、すごくうれしいものです。

今日は、暑そうな顔して校内を自転車で走っていると、授業で教えていた学生さんが「先生!」と声をかけてくれました。すごく小さなことなのに何だか一日中、気分がよいものです。やはり、挨拶はいいものですね。

最近、変な事件が増えていますが、挨拶一つで人の心は変わるものです。昔に比べるビジネス以外で、人に声をかけたり、挨拶したりすることが減っている気がします。ビジネス以外で、心から挨拶ができる余裕があれば、変な事件も減ってくるかもしれませんね。
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by fujii-group | 2008-07-23 19:34 | 研究以外の日々 | Comments(0)

本のすすめ4

毎日暑い日が続いております。小中高校生は夏休みに、大学生はテスト期間に入り、蝉も鳴き始め夏本番になりつつあります。週末は三連休ですので、本でも読みながら梅雨のしっとりとした体を休めてあげましょう。

さて、本日は、教授が最も推薦する本の紹介です。

松原一郎
「劇場街(Drury Lane)の科学者たち」
1992年 朝日新聞社


松原一郎は日本よりも外国での名声が高い筋生理学者。本書は、70年代にロンドン大学キングス・カレッジで生物物理学を学んだ日々を綴ったエッセイです。表題は、松原が通った研究所がロンドン最古の劇場街にあったことに由来。世界中から集まる科学者たちとの交流、家族との異国体験、日本を離れて発見した「日本」と「外国」のことが、松原というフィルターを通して静かに語りかけられます。優しいフィルターです。樹木が、自分の広げる枝葉の下の出来事を、いつくしむような優しさです。簡素で落ち着いた文章は、読み終えることをためらわせます。巻末の、松原の妻・純子によるあとがきと、恩師・江橋節郎の寄稿も、本書の大切な一部になっています。寄稿文のみへのファンレターを、江橋は、読者から受け取ったそうです。残念なのは本書が休版状態にあって書店での新品購入は困難なこと。そのかわりに古書は数百円で入手できます。このまま消えさせてしまうのはあまりにも惜しい至極の一冊です。(F)

エッセイを書くということは、本当に難しいことだと思います。意見を主張すると独りよがりな文体になり、ぼんやり書いていると意味不明な内容になり。この本は科学者が書いたとは思えない語り口調で、なんとも言えず、すばらしいのです。管理人本人も文章には自信がなく、このような感想しか書くことができないのですが、この本を読んでみたい人はぜひ、復刊ドットコムなどを利用して、復刊させてみましょう!(M)
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by fujii-group | 2008-07-18 19:37 | 研究以外の日々 | Comments(0)

食習慣の怖さ

なぜ、私たちは生活習慣病とやらに脅かされるのでしょう?前にも書きましたが、現代では、食べる量に比して、エネルギーを使わなくなったからなのでしょう。これに加えてもう一つ大きな変化があるのです。それは食の欧米化、つまり食生活の変化です。我々は昔に比べ圧倒的に油を多く含む食品に接する機会が多くなりました。いや、「私は、あまり油ものは食べない」という人もいるかもしれません。しかし、食べた物を思い出してください。サラダにかけるドレッシング、ポテトチップス、ちょっと口にしたスナック菓子、チョコレート、シュークリーム、ピザ、ラーメン、カレー、すべて油が、たくさん含まれております。そして、悲しいことに、油が多く含まれている食品は美味しいのです。

ここで、面白い実験を一つ。
 最近われわれの研究室では学部三年生向けの実験である「糖代謝機能の解析」を担当しております。この実験では、2週間普通食で飼育したマウスと2週間普通食と同時に、自由に100%コーンオイルを与えたマウスを比較するのです。そして、恐ろしいことに、たった2週間の食生活の違いで、マウスたちの体重は約5-10gも違ってくるのです(普通食マウスの体重約30g、普通食+コーンオイル食マウスの体重 約40g)。本当に恐ろしい結果です。b0136535_2101082.jpg

皆さん、おいしい顔をした油には気をつけましょう。
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by fujii-group | 2008-07-16 19:15 | 研究に関連する話 | Comments(0)

明日、7月12日に第二回目の大学院入試説明会(人間健康科学研究科のみ)がおこなわれます。
第一回目に来られなかった方、大学院の一候補にあがっているけど、迷っている方など、一度話を聞きに来てはいかがでしょうか?

今回は荒川キャンパスでの説明会となりますので、場所、時間など、お間違えのないようおねがいします。
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by fujii-group | 2008-07-11 08:33 | お知らせ | Comments(0)

Happy Birthday

わがラボでは誕生日が7月生まれの人が3人もいるのです。

そこで、昨日は7月生まれの人を誕生日会を、見ているだけでも涼しくなれるような素敵な場所で行いました。新宿の居酒屋にペンギンがいるのです!!
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藤井教授からは素敵な花が!そして何より、かわいいペンギンたちに祝われて、とてもうれしい誕生日ガールズたちでした067.gif

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by fujii-group | 2008-07-10 09:35 | 研究以外の日々 | Comments(0)

本の勧め3

最近、私たちのラボでは、少しずつ、新たな実験も開始しているのですが、その模様はもう少したってからご報告いたします。

本日は本の勧め第三弾!

リチャード P. ファインマン(大貫昌子 訳)
「ご冗談でしょう、ファインマンさん 」
岩波書店 1986年
(現在、岩波現代文庫にて入手可能)


ノーベル物理学者ファインマンの自伝。とされているけれど、実際はファインマンが語った自身の人生を、友人のラルフ・レイトンがまとめたものらしい。他人が「ご冗談でしょう!」と思う人生を、当の本人は当然至極と余裕たっぷりに生きる。そんなエピソードが満載で、文系でも理系でも体育会系でも、研究者でもそうでなくても、だれもが肩の力を抜いて楽しめる一冊(上・下巻で二冊)。実際に米国では50万部以上が売れた。研究と関係の無い内容も多いけれど、同時にどのエピソードからも、彼は「冒険」が「研究」が「探求」が「物理学」が大好きで、彼にとってそれらはみな同じ意味で、いつもそいつと肩を組みながら歩んでいる、そんな感じが伝わってきます。けれん味がたち過ぎるという感想も聞かれるけれど、、、真実を追究することの単純で純粋な喜びこそが彼の人生そのものであったことに、変わりはないと思います。わたしを含めた現代の生命科学者は、「発見とは、他人が発表するよりも先に発表を終えることである」という競争原理に否応なく駆り立てられます。そんな状況に息切れしたらこのエッセイを読んで、心の隅に追いやってしまっている大事なものを、もう一度手のひらにとって温めてみるのがよいかもしれません。訳者の大貫昌子はファインマンの友人。人柄をよく知るためだろう、「ファインマンが日本人ならこんな口調で話すんだろうな」と思える名訳となりました。エピソードを息づかせてくれています。(F)

特に、将来を悩む中学生や高校生の人にすすめたいと思います。昔、イギリスのBBCが彼のドキュメンタリー番組をつくっているのですが、それがまた素晴らしい!このビデオが、現在、日本では、丸善で教育関係の人だけが購入可能なようで、個人に販売はされていないのです。本を読まない人に知っていただくためにも、ぜひ、もう一度放送するか、一般の人にも販売してほしいものです。(M)
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by fujii-group | 2008-07-09 08:44 | 研究以外の日々 | Comments(0)

本の勧め2

本日は教授から科学者のお勧めのエッセイ第二弾です。

石田五郎
「天文台日記 」
筑摩書房 ちくま少年図書館 1972年
(現在、中公文庫BIBLIOにて入手可能)


天文学者の著者が、星々との対話の仕方とその魅力を抑制の効いた筆致で語ります。岡山天体物理観測所での日々を日記風に紹介する内容ですが、その文章は一貫して現在形で記されていて、本書が過去の事実を切り取った記録に留まるものではなく、抽象化された「天文学者の生態」の普遍をも物語っていることを教えます。復刊を望む古いファンの期待を中公文庫が2004年にすくいあげてくれた。読み終えたあとには外に出て、そこに星があろうとなかろうと、夜空を仰ぎ観たくなること必至です。(F)


スペースシャトルで宇宙に行くことが夢でなくなってきた近年、我々は、宇宙を映像を通してしか理解しなくなってきていませんか?外に出て、夜空を見上げてください。目を通して見える暗闇や星たち、それこそが宇宙です。私たちは宇宙のチリにもならないような、ちっぽけな存在だということに気付きます。そして、我々は科学という原点に気づくのではないでしょうか?(M)
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by fujii-group | 2008-07-04 20:12 | 研究以外の日々 | Comments(0)

我々の研究室は特に、筋肉(骨格筋)に注目して実験を進めております。研究の最大の目的は我々の基礎の研究が、最終的には、我々人類の病気予防と健康につながっていくことです。
ただ、基礎研究段階で人を使うには様々な制約があり非常に困難なのです。ですから、我々は、培養細胞や実験動物を用いて解析を進めていきます。もちろん、これらも自由に使うことはできません。それなりの申請をして、教育を受けてからようやく許可がおります。実験に動物を使うことに、世間ではさまざまな反対意見も存在します。しかし、我々、実験者は厳格な倫理規則にのっとり、大切に動物を扱っております。皆が病気になった時に、薬として役立つものを作るため、また、治療の基礎となるデータをとるため、様々な研究者が力を合わせて頑張っているのです。どうぞ、理解してください。

さて、我々のグループもいよいよ実験を開始しております。
実験の動物を自らの責任をもって扱う学生たち、いつも心して、毎日丁寧に世話をしてあげてください。動物や実験器具を丁寧に扱うことは、実験技術にも直結します。そして、何より、命の大切さを知ることにもなるのです。

小さい頃に金魚を飼って、昆虫をつかまえて、世話をするのを忘れて死なせてしまったことはありませんか?このような動物の飼育の経験は、責任感と命の大切さを知ることに直結します。

みなさん、実験から学ぶのは、技術や知識だけではないということも心に留めて、実験しましょう。
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by fujii-group | 2008-07-02 19:51 | 研究に関連する話 | Comments(0)