体脂肪計を測定することは、簡単なことではありません。体の中の脂肪量を全部測定するなんて、実際に解剖するか?病院にあるPETやDEXAという機械を使う必要がありますから。
しかし、最近は簡便に体脂肪を知る方法としてインピーダンス法を用いた体脂肪測定機能付き体重計があります。授業でもこの体重計を使う方法と、皮下脂肪の厚さを測るキャリパー法の両方を用いて体脂肪量を測定します。しかし、やはりこれらの方法はそれぞれ問題がありまして・・・
たとえばインピーダンス法
これは、微弱な電流を体に流すことにより、その抵抗(脂肪は電流を通しにくいために、抵抗が大きくなる)を求め、身長・体重などの値から、体脂肪がより正確にでるように、体重計にインプットされた計算式により体脂肪を測定する方法です。しかし、機械によって性格が違うこと(会社が違うとその計算方法が微妙に違います)、また抵抗は体の状態(測定する時間帯や水分量など)によって影響されるため、同じ人でもまったく違う値で出ることがあります。また、筋肉量が極度に多いアスリートなどは、機械に入力されている計算式の適用ができないために大きくずれるということもあります。
つまり、間接的な測定方法は、「間接」ということを忘れてしまうと、とんでもない誤解を生むことになるのです。ちょっと運動したぐらいで5%も脂肪量が変わることはありません。変わったのは測定の機械や、体の抵抗により計算された値が変わっただけです。
適切な知識を持つことは、自分の体の状態をよく知る上でも非常に重要なことなのです。
学生は、このようなことを実際に学んで、レポートにまとめる必要があるため、真剣に?でも楽しそうに測定に励んでおります。
みなさん、「バナナダイエット」が流行っているからと言って、決して「バナナの大量購買い」に走るような間違った人にはならないでくださいね。