I藤さんのラボミーティングのまとめ

先日行われましたLMの内容です。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
In Vivo, Fatty Acid Translocase (CD36) Critically Regulates Skeletal
Muscle Fuel Selection, Exercise Performance, and Training-induced
Adaptation of Fatty Acid Oxidation

Jay T. McFarlan, Yuko Yoshida, Swati S. Jain, Xioa-Xia Han, Laelie A.
Snook, James Lally, Brennan K. Smith, Jan F. C. Glatz, Joost J. F. P.
Luiken, Ryan A. Sayer, A. Russell Tupling, Adrian Chabowski, Graham P.
Holloway, and Arend Bonen

J. Biol. Chem. 2012, 287:23502-23516.

古くから、骨格筋での運動トレーニング誘導の脂肪酸酸化の亢進は、血中脂肪酸濃度の増加やミトコンドリア新生による影響であると考えられてきた。著者らは、脂肪酸酸化の亢進に脂肪酸トランスポーターCD36が関与すると仮説を立て、その機能を明らかにした。
CD36ノックアウトマウスの骨格筋を用いた代謝解析で、野生型マウスに比べ脂肪酸取り込み量や脂肪酸酸化量が有意に減少し、平常時・急性運動時のエネルギー基質として糖が多く利用されていることが明らかになった。また、CD36ノックアウトマウスの運動持久力は野生型に比べ有意に低下した。さらに運動トレーニングを行わせると、野生型マウスと同様にミトコンドリアマーカータンパク質の増加を観察することができたが、脂肪酸取り込み量や脂肪酸酸化量は有意に減少した。
さらに、野生型マウスを用いて、運動トレーニングによりミトコンドリアマーカータンパク質とCD36の発現量が増加した骨格筋(WT-trained
muscle)と、それと同等のCD36発現量になるように野生型マウスにCD36を過剰発現させた骨格筋(WT-CD36
overexpressing muscle)とを比較したところ、WT-CD36 overexpressing
muscleではミトコンドリアマーカータンパク質の増加が観察されないにもかかわらず、WT-trained
muscleと同程度の脂肪酸取り込み・脂肪酸酸化が生じた。
これらの結果から、CD36介在の脂肪酸輸送が骨格筋のエネルギー基質選択や運動パフォーマンス、運動トレーニング誘導の脂肪酸酸化の亢進を制御することが示唆された。
[PR]
by Fujii-group | 2013-08-28 12:14 | ラボミーティングの内容 | Comments(0)