第12回独り占めセミナーのお知らせ


直前のお知らせになりましたが、明日、8月24日に独り占めセミナーを開催します。

 現在、アメリカでご活躍されている佐野先生が、一時帰国の際に、わざわざ、ラボにきて講演をしてくださるという大変貴重な機会をいただきましたので、今回、開催する運びとなりました。
講演の詳細は以下のとおりです。

米国Dartmouth大学医学部・生化学部門 Senior Research Associate 佐野裕之先生
タイトル;インスリンが制御するGLUT4小胞輸送:RabGAP蛋白AS160とRab10の役割について

日時; 8月24日(火) セミナー・15時-16時半

場所; 首都大学東京 南大沢キャンパス 8号館 305号室



インスリン反応性糖輸送担体であるGLUT4は、 GLUT4小胞と呼ばれる特殊な 細胞内小胞に発現している。インスリン刺激により、GLUT4小胞が細胞膜へ輸送され、小胞と細胞膜が融合し、GLUT4を細胞膜に供給する。この一連のGLUT4トランスロケーション反応により、 GLUT4を介して細胞内へのグルコース取り込みが著明に促進される。この細胞応答はPI3キナーゼ/Aktシグナル伝達経路の活性化により惹起されると考えられる。我々は新規Akt基質としてRabGAP蛋白AS160を同定し、AS160のGAP活性がGLUT4トランスロケーションを制御していること、さらにAS160の標的RabとしてRab10を同定し、脂肪細胞ではRab10がGLUT4トランスロケーションを制御していることを示した 。また黒色表皮腫と著明な食後高インスリン血漿を呈する発端者の家系に、AS160のGAPドメインを欠失する遺伝子変異を見いだした。 機能解析の結果、筋や脂肪組織などのインスリン標的細胞では、 上記変異がインスリンによる糖の取り込み作用を阻害している事が示唆された。

参考文献:
J Biol Chem 277:22115, J Biol Chem 278:14599, Cell Metab 2:263, Biochem J 391:87, Cell Metab 5:293, Biochem J 411:89, PNAS 106:9350
[PR]
by fujii-group | 2010-08-23 11:49 | お知らせ | Comments(0)