あなたの太ももは何センチでしょう?

先日の山内先生が発表された独り占めセミナーで面白い研究が紹介されておりました。

 それは、デンマークの研究グループから発表された研究(http://www.bmj.com/cgi/content/abstract/339/sep03_2/b3292)で、「太ももの周径囲と心臓病や死亡率には相関があり、太ももの周径囲が少ない人は心臓病や死亡率が高い!」という報告です。これは臨床的なデータで、詳細なメカニズムに踏み込んだものではないのですが、興味深い結果なのです。このグループは同時にウェストサイズやBMI、体重など他の要因も検討しており、太もも60cm以上というのは、肥っているという意味ではなく、筋肉が付いていると解釈できるのです。少しわかりやすく言い換えるならば「(筋肉量を測ったわけではないけど)筋肉量が少ないと長生きできない??」ということを示す面白いデータです。
 最近、「隠れ肥満」という言葉があるように、体重は正常でも内臓脂肪がたまっていたりと、外見では分からない「メタボ状態」ということが多々あります。特に日本人はさほど太っているわけではないのに、糖尿病や心疾患の人も多くいます。

 つまり、痩せていて全く運動しない人と、同じ体重で運動している人では全く体の組成が違うわけで(筋肉と脂肪の比率が全く違う)・・・そうなるとBMIや体重が正常でも健康的である言い切ることもできないのです。しかしながら、実際に筋肉量を測定するのは大がかりな作業が必要なので、単純に太ももを測定するだけというならば楽で、良い指標になるかもしれません。
 また、これまでに筋肉量が多い方が長生きするというデータ自体がなかった気がしますので、これで胸を張って「運動しましょうね」と言えそうです。
 ただ、60cmってものすごく太い(日本人女性にとっては・・・)と思うのですが・・・。日本でも同様のデータが示されれば日本人の適度な大きさわかるかもしれませんね。
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by fujii-group | 2009-10-08 20:25 | 研究に関連する話 | Comments(0)