骨格筋を粉々にするためには摘出した筋肉を液体窒素で、石のように固く凍らせて、それを、ハンマーで砕きます。原理は簡単なのですが、マウスの骨格筋は非常に小さいため、ただハンマーでたたくだけでは、サンプルが飛び散って回収不可能になります。アルミホイルなどにくるんでたたいてもアルミが破けてしまったりと、簡単にはいかない作業です。そのため、金属類を液体窒素で冷やしておいて、その中に凍らせた筋肉を入れて、ハンマーでサンドウィッチするようにたたくのがよいのですが、このたたく粉砕の機械だけでも数万円します。
しかし!!我がラボはなんと700円でこれを作ることに(いやアイデアを出して買ってきただけですが)成功しました。方法はホームセンターに行って、ベースとなる金属の器とそれに合うプレッサーを選択するだけです。
写真の器に、骨格筋をいれて、それを器に合うボルトの先で挟んで、このボルトをハンマーでたたくと立派な粉砕機になります。
これを、考えて、アイデアをだし、ポケットマネーで買ってくださった藤井教授に感謝!!
具体的には、破砕後粉々のサンプルが器に残ると思いますが、このサンプルはどのように、保存容器に移せば良いのでしょうか?
このパーツは、ホームセンターで見つけました。パーツの名前がわからないのですが、ご入り用でしたら、私たちの研究室で余っている物を一つお送りします。
ymanabe(at)tmu.ac.jp まで送付先等の情報をお送りいただければと思います。