粉砕機

骨格筋を実験用のサンプルとして使用するために、骨格筋を粉砕して、ホモジナイズ(ミキサーのようなもので完全にドロドロとした溶液状態にする)する必要があります。このステップに必要な機械、粉砕機やホモジナイザーが異常なくらい高い値段がします(大きさや種類によりますが・・・)。
骨格筋を粉々にするためには摘出した筋肉を液体窒素で、石のように固く凍らせて、それを、ハンマーで砕きます。原理は簡単なのですが、マウスの骨格筋は非常に小さいため、ただハンマーでたたくだけでは、サンプルが飛び散って回収不可能になります。アルミホイルなどにくるんでたたいてもアルミが破けてしまったりと、簡単にはいかない作業です。そのため、金属類を液体窒素で冷やしておいて、その中に凍らせた筋肉を入れて、ハンマーでサンドウィッチするようにたたくのがよいのですが、このたたく粉砕の機械だけでも数万円します。
しかし!!我がラボはなんと700円でこれを作ることに(いやアイデアを出して買ってきただけですが)成功しました。方法はホームセンターに行って、ベースとなる金属の器とそれに合うプレッサーを選択するだけです。b0136535_12482185.jpgb0136535_12485581.jpg
写真の器に、骨格筋をいれて、それを器に合うボルトの先で挟んで、このボルトをハンマーでたたくと立派な粉砕機になります。
これを、考えて、アイデアをだし、ポケットマネーで買ってくださった藤井教授に感謝!!
[PR]
Commented by とても参考になりました。 at 2012-06-22 10:16 x
こんにちは、画期的で安価な破砕方法、素晴らしいです。丁度破砕に関して苦労しており、このブログにたどり着きました。神の手が降りてきたきぶんです。現在ラットの皮膚をホモジナイズし、rna を抽出したりしていますが、なかなかうまく均一にすることができません。是非ここに紹介されている方法をためしたいのですが、もしよろしければもう少し具体的方法を教えていただけないでしょうか?
具体的には、破砕後粉々のサンプルが器に残ると思いますが、このサンプルはどのように、保存容器に移せば良いのでしょうか?
Commented by Fujii-group at 2012-07-12 08:44
お返事遅れました。砕いたサンプルは液体窒素で冷やしたスパーテルなどで、かき集めてチューブにうつしております。筋の場合は少しは残りますが、十分量の蛋白やmRNAは抽出可能です。初期サンプルがどの程度の量あるのかによりますが。上から少量の液体窒素を直接垂らして、粉砕した粉をその場で固まらせてからスパテルで拾うと、集めやすいですよ。
by fujii-group | 2008-12-20 12:50 | 研究に関連する話 | Comments(2)

分子生物学、運動生化学、生理学研究、の日々
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30